************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


すでにシリーズ最新作「トランスフォーマー3」のプリビズ(PreViz)の現場に現われ、メイクや衣装を合わせるなど、撮影準備を万端に整えていたミーガン・フォックスを、“同映画には起用しない…”というパラマウント映画の広報には、確かに少し矛盾が感じられます…。



おとついの木曜日(5月20日)にお伝えした、ミーガン・フォックスがマイケル・ベイ監督に電撃解雇され、シリーズ最新作「トランスフォーマー3」に、彼女が演じる準主役のミカエラは登場しない…!!という衝撃のニュースは、その後も波紋を呼んでいます。

ショービズ界の敏腕ジャーナリスト、ニッキ・フィンケ女史が第1報を放った、その驚きのミーガン・フォックス電撃解雇のスクープは、その後すぐにCNNなどが確認の裏づけに走り、パラマウント映画の広報担当の女性が、“パラマウント映画は、「トランスフォーマー」シリーズに関して、ミーガン・フォックスとの間で取り交わしていたオプション契約を行使せず、彼女を最新作には起用しない…”といった旨の声明を公けにしました。

このあたかも、パラマウント映画は初めから、ミーガン・フォックスを「トランスフォーマー3」には起用していない…とでも言いたげな、一方的な発表に対し、ミーガン・フォックス側は代理人を通じて…、
“ミーガン・フォックスが「トランスフォーマー3」に出演しないのは、彼女自身が決めた本人の意思決定によるもので、ミーガン・フォックスはシリーズ最新作の成功を祈っています”
…という対抗の声明を、ゴシップメディア People で、即座に発表しました。

しかし、ミーガン・フォックスの自分の意思で「トランスフォーマー3」を降板した…という訴えは、ニッキ・フィンケ女史による“マイケル・ベイ監督の決定によりミーガン・フォックスは解雇された…”というスクープや、パラマウント映画が“出演を強制できる権利を行使しない…”という発表とは、真っ向に食い違っているため、主演した学園ホラー「ジェニファーズ・ボディ」(2009年)が不発の失敗に終わるなど、そもそも映画女優として、大して価値のないミーガン・フォックスが、クビにされた自分の不名誉を取り繕い、女優生命を何とか維持しようとするためのダメージ・コントロール、すなわち、苦しい言い訳としか受け止められず、重きを置かれずに、信頼されませんでした…。
が、まぁ、それもそのはずで、「トランスフォーマー」シリーズのように全世界で大ヒットし、莫大な出演料でスーパーリッチになれる、おいしい役を自分から降りるなど、世間の常識に照らして考えれば、そんなバカがいるはずもなく、ましてや、同シリーズ以外にロクな仕事などないミーガン・フォックスなら、なおさら、あり得ないでしょう。

それでは、ミーガン・フォックスが自分から降板したのでないなら、なぜ、マイケル・ベイ監督にミーガン・フォックスは解雇されてしまったのか?!

その解雇理由としては、以前の記事でもふれたように、ミーガン・フォックスが「ジェニファーズ・ボディ」のプロモーションに際して、Wonderland Magazine のインタビューに応じた中で、マイケル・ベイ監督のことを“独裁者ヒトラー”になぞらえ、撮影現場での傲慢な態度を批判し、“一緒に仕事するのは悪夢に近い経験…”と述べたことや、ビーチリゾートのフロリダに在住し、日焼けした褐色の肌の女性が好みで、勃起できるマイケル・ベイ監督が、「トランスフォーマー」のヒロイン、ミカエラをそうした自分好みのタイプの女性に設定したのにもかかわらず、肌の焼きすぎによる皮膚ガンを懸念したミーガン・フォックスが、最新作では日焼けするのを拒んだ旨を明らかにした、Allure のコメントが引用され、両者の意見の衝突が指摘されています。

しかし、Wonderland Magazine のインタビューの中で、ミーガン・フォックスは、マイケル・ベイ監督は、“私生活ではコミュニケーションが不器用な愛すべき人…”といった、撮影現場での暴君とは打って変わった人柄の一面も紹介していますし、また、マイケル・ベイ監督は、昨年秋に USA Today の取材に応じ、“ヒトラー発言”に関して、ミーガン・フォックスから記事が出た後、すぐに電話をもらい、マスコミはおもしろ、おかしく記事を作る…といった旨の事情説明を受け、“どうか信じないでほしい…”と謝罪されたことを明かして、“若いんだから、多少の過ちはあっても当然”と、大らかに語ったばかりか、最新作「トランスフォーマー3」でも、ミーガン・フォックスのミカエラは重要な役どころであり、ミーガン・フォックスの発言に怒った自分が、彼女を降ろすといったようなことは絶対に金輪際、何があっても、考えられないと、重ねて述べています。
それに、マイケル・ベイ監督は、「トランスフォーマー3」の製作が公式にスタートした昨年10月1日に記した自らのブログの中でも、“おかえりなさい、ミーガン・フォックス!!”と、真っ先に彼女に向けてメッセージを発信し、最新作に出演する俳優として、誰よりも最初にミーガン・フォックスの名前を真っ先にあげていました…!!
パラマウント映画のオプション契約を行使せず、ミーガン・フォックスの拘束を解いて、彼女をシリーズから解放する…というのは、やっぱり、何だか違和感が感じられてしまいます。

こうした情報が錯綜し、混乱するミーガン・フォックスの「トランスフォーマー3」電撃解雇について、記事をまとめたショービズ・サイトの The Wrap は、「パール・ハーバー」(2001年)に主演したケイト・ベッキンセールが、同映画の監督マイケル・ベイを“とてもナイスとは言えない”と断じ、批判した過去のコメントや、シリーズの前作「トランスフォーマー2/リベンジ・オブ・ザ・フォールン」(2009年)で、ミーガン・フォックスのミカエラから、恋人のシャイア・ラブーフを奪おうとした女子大生アリスを演じたイザベル・ルーカス(←)が、同映画のプロモーションに非協力的だった理由が、“男尊女卑のマイケル・ベイ監督の近くにいたくない…”だったことなどをあげ、ミーガン・フォックスの近親者からの情報として、マイケル・ベイ監督の言葉の暴力による虐待に、ミーガン・フォックスが耐えかね、現場を立ち去り、避難したのが事の真相だ…と伝えています。

果たして、マイケル・ベイ監督による虐待の事実は実際にあったのか?!、その真偽を確かめるため、The Wrapの記者ジェフ・スネイデルは、マイケル・ベイ監督の代理人に問い合わせたそうですが、返答はもらえず、ミーガン・フォックス側の代理人は、先の“ミーガン・フォックスは「トランスフォーマー3」を自分の意思で辞めた”というコメントをくり返すだけで、パラマウント映画も取材には応じてくれないそうです。

それではすべてが行き止まりですが、The Wrap のジェフ・スネイデルは、おもしろい点を突いていて、このような重大なスキャンダルに関しては、どこもかしこも取材できず、ガードが固いのに、ならば、なぜ??、ニッキ・フィンケ女史はそもそも、ミーガン・フォックス電撃解雇のスクープをモノにできたのか…?!
その理由の可能性のひとつとして、ジェフ・スネイデルは、パラマウント映画の代表ブラッド・グレイ氏と、ニッキ・フィンケ女史との親交が極めて厚いことを指摘しています。


その指摘はつまり、ミーガン・フォックス電撃解雇のニュースは、マイケル・ベイ監督の度を越した虐待によって、主演女優が逃げ出してしまった…!!という、いまの世の中ではとうてい認められない婦女虐待のスキャンダルで、「トランスフォーマー」シリーズが世間から咎められ、被るダメージを懸念したパラマウント映画が、真実を隠蔽し、世間の理解を誤った方向に導くため、ニッキ・フィンケ女史と共謀して、情報操作の捏造を行ったのではないか…?!と、ジェフは暗に示唆したいわけです…。
ダメージ・コントロールを行っているのは、ミーガン・フォックスではなく、パラマウント映画とマイケル・ベイ監督の方で、ミーガン・フォックスは先手を打たれ、口をふさがれた…ということです…!!

確かに、ミーガン・フォックスがすでに「トランスフォーマー3」の現場に入っていた…という事実と、パラマウント映画のミーガン・フォックを起用しない…という発表の矛盾は、現実に同映画の準備を進める現場で、またマイケル・ベイ監督がぶちキレて、癇癪を起こし、ミーガン・フォックスにひどい言葉を浴びせて、追い詰めた結果、それに耐え切れなかったミーガン・フォックスがその時の感情にまかせて、現場から逃げ出してしまい、事態の収拾がつかなくなった…といった光景を想像すれば、他に仕事のないミーガン・フォックスがなぜ、役を降りて、大金を棒に振ったのか?!といった辻褄の合わない点まで含めて、ひとまず納得できそうな感じがなくもありません…。

前作「トランスフォーマー2」が、アフリカ系アメリカ人の黒人を差別する表現に満ちた人種差別映画で、“アメリカの恥”、“国辱映画”として、すでにシリーズがバッシングにさらされていることは、ココでお伝えしました。
そうした偏見に満ちた映画の内容にもとづけば、マイケル・ベイ監督が婦女虐待の非人格者だ…という非難は、もっともらしくも聞こえます。
が、一方で、「スパイダーマン」シリーズで成功したサム・ライミ監督と、主演のトビー・マグワイア、キルスティン・ダンストが、その大して中身のない映画で手にした莫大な富を妬まれ、徹底的なバッシングを受けて、それぞれのキャリアが破綻したどころか、キルスティン・ダンストの心はこわれた…といったような哀しいスキャンダルもありました。

パラマウント映画にマイケル・ベイ監督、ミーガン・フォックスにニッキ・フィンケ女史と、それぞれに異なる言葉のどれが真実で、誰がウソをついているのか?!
その最終的な判断は、CIAリーダーのみなさんのひとりひとりのお考えに委ねますが、成功には、常に暗闇の陰がつきまとい、ふとしたハズミで、誰かがその奈落に堕ちてしまう…という、お決まりの展開ばかりを、サクセス・ストーリーが物語り、誰にも止められないのは、果たして、人間の醜い性なんでしょうか…?!
ミカエラのいない「トランスフォーマー」なんて…、もう観たくないとシリーズを見限りたくなったファンの方は少なくないかもしれません。



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